jukukosiのブログ

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習熟度別授業 6/2

最近、腰や膝が痛んで大変です。左サイドだけ痛みます。体のバランスがおかしいのですかね。整体に通って何とかしたいものです。
さて、今回は習熟度別授業に関してです。これはどういう事かというと、学力でクラス分けするという事です。これが良いのか悪いのか考えていきましょう。
まず、問題として上がっているのは学力格差の拡大です。上のクラスの生徒は塾に通っている生徒が大半となるため、発展問題などの問題にどんどんチャレンジしていきます。一方下のクラスの生徒は、基礎を固めていくのが理想形なのですが、現実はそうはいきません。この子達は、勉強の仕方や習慣がついておらず、クラスの雰囲気がレベルの高い子がいなくなる事で、リーダー的存在がいなくなり、統制してくれる生徒がいないため、楽しい雰囲気になりがちです。よって上の生徒は頑張って進みますが、下のクラスはただ時間が過ぎているだけ、という可能性も大いにあり得るのです。
先程も述べましたが、経済格差というのもあります。塾に通えるだけの経済力を持つ親御さんの生徒はどんどん新しく、深い学習をしていきますが、言い方は悪いですが、経済力の低い親御さんの生徒は塾に通えないため、先程の学校の授業で満足してしまう傾向があります。この事が悪循環を招き、成績が高い子は比較的高いレベルの高校、大学に通い、将来安泰だ、何て言われるようになり、結果裕福な暮らしをすることも少なくないでしょう。一方、経済力に問題がある家庭の生徒は大学に行けずに、中卒、高卒で、あまり条件が良くない企業に入社する可能性が高くなる傾向が無いことはないです。これが更なる悪循環を招き、経済力によって学力が決められてしまうこともあります。
それを払拭しているのが、フィンランドという国で、この国は、高福祉高負担の国であるが、学力はトップレべルだと言う。何故だろうか。
それは、医療、福祉、教育が無償で提供されており、授業料、入学金も無料、高校までは教育に関わる費用はすべて無償だそうです。そして、教育理念が、学力向上が目的ではなく、子供たちが満足できる学校生活を目指しており、塾や通信教育などの民間教育は無いそうです。
このためにフィンランドでは学力格差というのが、他の国に比べ、かなり低いそうです。ただ日本でこの政策はかなり難しいと思われます。税金がかなり上がるなんて言われたら国民は黙っていないでしょうからね。

良い面としては、能力別という事で周りの環境に合わせて自分が学習するという事がなくなり、周りは同じレベルが集まるので気兼ねなく学習できる、といった事でしょうか。

僕なりに考える解決策は、フィンランドの様な政策をするのも良いと思いますが、先程述べた様に難しいと思われるので、少人数クラスという形は残して、学力が均等になる様にクラスをさらに小さく割れば良いのではないかと考えました。そうすれば、教え合いというのも生まれ、互いに刺激し合える様になるのではないかと思います。少人数という事で先生も目が行き届きやすいですしね。他にも色々策がありそうなので考えてみます。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。